研究者が自律的研究活動をするためには、まず、研究資金の確保がされなくてはなりません。研究資金としては、所属機関による研究資金以外に民間資金と公的資金があります。大学からの研究費は学生納付金や国からの補助金によるものであり、研究費の適正使用をする必要があることはいうまでもありません。また公的資金や民間資金についても社会の負託を受けたものであり、その不正防止に務めることは研究者の責務です。
研究者は研究活動あるいは研究成果に目が行くあまり、それが適正な使い道なのか、あるいはその管理については無頓着となってはなりません。研究者は,学術研究の自律性が社会からの信頼と負託 の上に成り立つことを自覚して行動しなければなりません。このような考え方のもとで,研究活動を実践し、その成果を社会に還元することを切に望みます。また、こうした観点をサポートするため、受け入れ先の所属機関として研究費の適正使用のための規定を作成し、日頃から使用・管理に関して担当部局のもとで啓発しています。
令和2年(2020)年8月1日
熊本学園大学
学長 細江 守紀