堀田宣之は、1965年に熊本大学医学部卒業、熊本大学医学部神経精神医学教室等を経て、73年に熊本大学体質医学研究所気質学部門の助手となった。同部門の助教授は原田正純氏であり、共に公害問題に取り組んだ。在職中、国立熊本病院神経精神科で偶然診察した土呂久の砒素中毒患者に水俣病類似の神経症状があることに興味をおぼえ、75年から宮崎県高千穂町土呂久や松尾の鉱山に通い、90年の土呂久公害訴訟和解まで被害住民の医学的調査を行った。その後、海外の砒素汚染地の訪問調査を開始、二十数カ所の地域で症候学的調査を行った。この功績が認められ2010年には第22回久保医療文化賞を受賞。現在、特定医療法人富尾会桜ヶ丘病院理事長を務めている。
このデータベースに関してのお問い合わせは下記まで。