カナダ先住民の水俣病被害調査

2012年度 カナダ水俣病の差別と人権回復に関する訪問調査の実施

5月29日から6月7日までカナダの訪問調査および地元報告会を実施した。行った主な活動は以下の通り。(花田、井上)
ウィニペグでマニトバ州の先住民族らによる歓迎会、調査参加者(通訳ら)との打ち合わせ
6月1-3日、グラッシーナローズ訪問、Band Office 訪問ののち、カナダ水俣病の調査結果と今後の課題について報告会が開かれ、花田が報告。居留地では舟による水系の調査、住民宅訪問、聞き取り、墓地調査などを行った。
その後、ケノラ郊外でのPow Wow(先住民の伝統的ダンス)大会に参加。ホワイトドッグ訪問予定はchiefの選挙中であり先方の都合によりキャンセルされたため、ケノラ在住のパム・マンダミン宅でホワイトドッグ関係者との懇談。ケノラにて水上飛行機をチャーターして、上空から視察、さらに水銀汚染が懸念されている製紙工場のある居留地訪問。
6月4-5日 トロントへ移動し、Chief Simon Fobister, 第三条約の先住民代表Grand Chief,らとともに記者会見を行い、カナダのテレビやメディアに取り上げられました。また、トロント市内でカナダ水俣病に関する報告集会が先住民組織及び支援グループ主催で開かれ、花田が講演し、意見の交換の機会を持つことができた。

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