第19期公開講座「いのちと環境を考える~水俣・芦北に風力発電は必要か~」のご案内
第19期公開講座「いのちと環境を考える~水俣・芦北に風力発電は必要か~」
現在、水俣周辺に三か所((仮称)大関山風力発電所、(仮称)肥薩ウインドファーム、出水水俣ウィンドファーム) の大規模風力発電計画が持ち上がり、事業者による環境影響評価の手続きが進められてきています。山間部に大型の風力発電塔を設置することで、大雨による土砂災害のリスクが高まります。低周波騒音による住民への健康被害の可能性、バードストライクによる野鳥や生態系への悪影響等が懸念され、周辺住民のいのちと環境が脅かされています。
巨大な風車で発電された電力は全量都市部に送られ、エネルギーの地産地消とはなりません。かつて、水俣の山間部に計画された産業廃棄物最終処分場問題とも共通する地元のためではなく大都会のための計画といえるでしょう。再生可能なエネルギーということで受け入れられるのかどうか、現在進行している三社の風力発電計画の課題を検証することを目的として開催します。
開催日程:2022年 9⽉27⽇ から10⽉25⽇ の 毎週⽕曜⽇
会 場:エコネットみなまた(熊本県⽔俣市南福寺60)
時 間:午後6時30分〜8時30分
対 象:水俣・芦北地域の市民(どなたでも、ご参加できます)
後 援:水俣市(依頼中)
◎講義日程と講師
9月27日 「日本のエネルギー・環境政策と再生可能エネルギー」
〇〇〇〇〇大島 堅一氏(龍谷大学教授)
10月4日 「水俣の自然(地形・地質及び動物)と風力発電問題」
〇〇〇〇〇長峰 智氏(日本地質学会会員)
10月11日 「風力発電による健康障害-低周波騒音について」
〇〇〇〇〇松井 利仁氏(北海道大学教授)*オンライン講義
10月18日 「みなまたに風車はいらない」
〇〇〇〇〇水俣・芦北住民からの報告(中村 雄幸氏(ちょっと待った風力発電の会)、ちょっと待った!出水風力発電の会、ちょっと待った!伊佐巨大風力発電の会、大関山を守る会)
10月25日 「カーボンニュートラルと水俣での大規模風力発電を考える」
〇〇〇〇〇中地 重晴(熊本学園大学社会福祉学部教授・水俣学現地研究センター長)
*新型コロナウイルス感染の状況によっては、講師が来場せずに遠隔で講演を行う場合もございますのでご了承ください。変更等については、ホームページ上に掲載いたしますのでご確認ください。
*オンライン(ZOOM)受講を希望される方は、申込書に必ずメールアドレスをご記入下さい。毎講義前にURLを送信いたします。
*出席の際は、マスクの着用をお願いいたします。
*発熱や咳等、風邪の症状がある場合は、参加をご遠慮いただきますようお願いいたします。
◎受講を希望される方は、関連資料の申し込み用紙に必要事項を記入の上、
メール:m-genchi@kumagaku.ac.jp、FAX:0966-83-8883にお送りください。
電話0966-63-5030でも受け付けています。
市民向けの一般的な内容
今後の予定
以下は終了しました
研究活動報告
第19期公開講座「いのちと環境を考える~水俣・芦北に風力発電は必要か~」を開催いたしました。
第19期公開講座「いのちと環境を考える~水俣・芦北に風力発電は必要か~」を水俣市のエコネットみなまたホールにて9月27日から10月25日までの毎週火曜、全5回を開催いたしました。
今回は、現在、水俣市周辺に3か所の大規模風力発電計画があり、周辺住民には不安を持たれる方もいることなどから、日本のエネルギーの政策と再生可能エネルギーの将来について考えるとともに、具体的に水俣で建設について、研究者や地元住民・団体からお話を聞きました。カーボンニュートラルは確実に実施しないと、地球の温暖化が進み、元に戻ることができません。そのために何をすべきか、エネルギー政策をどうとらえるかを各自でしっかりと学べる講義だったと思います。
本年度も新型コロナ感染症予防の立場から、会場とZOOMを用いたハイブリッド方式で開催いたしました。そのため、水俣・芦北地域だけでなく、関東や関西からも受講される方がおられました。受講生は延べ308名(会場 132名 オンライン176名)でした。そのうち17名の受講生が全5回参加され、修了証を発行いたしました。
開催にあたり新型コロナ感染症拡大防止のため、受け付けでの体温測定、ヘルスチェックシートのご協力、アルコール消毒を行い、開講中はマスクの着用、換気、終了後のアルコール消毒など感染予防対策を行いました。