国際貢献

-中国科学院の研究者が環境汚染と健康被害の現状を報告- 2019年度特別公開セミナー開催

<中国の環境問題の現在-重金属と健康への影響->

■開催日       2019年8月3日(土)13:00-16:40
■場 所       熊本学園大学 14号館1階 1411教室(熊本市中央区大江2-5-1)
■対象 大学関係者、環境問題に関心のある方
■入場無料
■基調講演「大気汚染:石炭燃焼に伴うフッ素汚染と水俣病との比較 鄭宝山氏(中国科学院地球化学研究所 環境地球化学国家重点研究室 名誉教授)
■報告
1.「温室効果ガスの活用:温室効果ガス二酸化炭素の地質学的回収利用と貯蔵」王燕氏
2.「赤潮:太湖の藍藻類(シアノバクテリア)の繁殖による飲用水への影響」朱広偉氏
3.「チベット高原のヒ素:チベット高原におけるヒ素汚染と健康影響」李社紅氏
4.「セレン土壌汚染:土壌中高濃度セレン含有地域におけるセレンの化学形態と健康リスク評価」秦海波氏
5.「水俣湾に埋め立てられた水銀と水銀条約の課題」中地重晴(社会福祉学部教授)
※セミナーは逐次通訳で行われます。

熊本学園大学では、中国科学院から研究者を招聘し、2019年度特別公開セミナーを開催いたしました。中国科学院は、1949年に創立された中国最高レベルの科学技術学術機関であり、自然科学・ハイテク総合研究センターです。
環境問題は世界共通の課題であり、中国でも環境重視の姿勢がとられ、現在第13次五ヵ年計画が進行中です。一方、本学でも、水俣学研究センターを中心に、国内外の公害や環境汚染についての調査・研究を継続的に行い、国際フォーラム等も開催してきました。
今回のセミナーでは、中国での重金属による環境汚染と健康被害の現状について、中国で環境地球科学を専門とする研究者からの報告と、本学社会福祉学部中地重晴教授からの水銀問題についての報告されました。地球規模での環境問題をどのように解決していけばよいのかを考察しました。

 

 

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