2018年度 海外調査
1.海外調査の実施
〇2013年度開催した国際フォーラムで連携が深まった国々の研究者やNGOとの共同調査を実施した。
・タイ:タイ・ミャンマー科研(2016~18年)の調査で、宮北、中地が3月15日から18日にバンコクを訪問した。2017年8月以来の訪問となった今回の調査では、ナノンボン村から「KRBK(故郷を守る会)」のリーダー・メーポップさん(49歳)、機織りグループのリーダー・メーロットさん(58歳)ら、村人9名をバンコクに招いてのフィールド・トリップと、今冬に計画しているワークショップの準備を行った。
〇16-17日は、オーガニック・コットンの製品化を進める社会的企業folk charmのスタジオを訪問。意見交換と情報共有と討論をすすめ、「ナノンボンの家庭料理大集合(仮称)」の実施に向けた意見交換を村人たちと行った。
・ミャンマー:3月23日から31日にかけて、京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科藤倉教授、中村准教授の協力を得て、花田、中地、田尻、井上、高峰が、ミャンマーのシング―地域のASGM(小規模金採掘)の操業実態を調査した。
〇主要な訪問地、面談者は下記のとおり。
〇〇ネピドー:ミャンマー政府天然資源省環境保護局局長
〇〇シング:第2鉱山公社
〇〇Forever鉱山会社
〇〇Future社。小規模金採掘
〇〇ケンタウン村。鉱石粉砕及び精製工程並びに水銀アマルガムの焼却工程
〇〇シング地域のCSR事務所
〇〇シング―のゴールドショップで、金販売及び買取り作業
〇今回の調査で、ミャンマーのASGMの実態を把握することができたので、今後は、健康被害や環境汚染の有無について、さらに調査を実施していく予定である。