2010年度
年間を通じてのJICA研修、台湾成功大学水俣研修・視察を受け入れた。
■国際協定
EARTH(理事長、スリチャイ、チュラロンコン大学教授、タイの環境NGO、環境公害問題のシンクタンク的研究機関)との包括的研究協力協定を9月20日、チュラロンコン大学において締結した。水俣学研究センターとしては台湾の国立成功大学との研究協力協定に続く二番目の国際協定である。
■海外研究者の受入れ
日本財団APIフェローに基づき、タイから、バンペン・チャイヤラック(所属:文化環境調査協会)、研究テーマ「工業化に直面する地域社会の現状についての調査~鉱山開発を中心に」をホスト機関として客員研究員として受け入れ、研究調査協力および指導を行った。水俣学研究センター主催の第23回研究会にて『健康影響評価(ヘルス・インパクト・アセスメント)と地域のエンパワメント』として報告した。
同氏の調査研究に当たっては、(i)足尾調査:アジア財団、コール・ダニエル(福岡女学院大学)、小松裕(熊本大学)、佐野地域博物館、田中正造大学、(ii) イタイイタイ病/富山:谷洋一(アジアと水俣を結ぶ会)、(iii) 水俣:アジアと水俣を結ぶ会 、(iv)土呂久:多田かおり(アジア砒素ネットワーク)などの協力を受けた。■海外での研究報告
カナダケノラ市で、水俣病の教訓と現状に関して、原田正純氏が講演を行った。
モントリオール大学(リヴィア・モネ教授主催)での研究会に原田および花田が招聘され、研究発表を行った。
タイウドンタニ県にて住民集会を開き、花田、宮北が講演した。
タイ環境健康科学ラジャハットウドンタニ大学において研究会を開催し、花田と宮北が報告した。
タイチュラロンコン大学で水俣病の教訓とリスクコミュニケーションに関するセミナーを行い中地、花田、宮北、Penchom Satangが報告した。
タイマプタプット病院環境保健センターで水俣学研究センターと地元住民団体の共同でマプタプット工業団地問題を考えるセミナーを開催し、「水俣病の教訓」花田、「水俣の再生・街づくり」宮北、「日本の公害の歴史と現状」中地が報告するとともに、午後から地元の大学関係者や住民団体の報告を受けて、パネルディスカッションを行った。