水俣学プロジェクト2

2016年度

第2プロジェクト
戦略的研究基盤形成支援事業のうち第二班は、「環境負債を克服し地域再構築にむけた評価および民主主義的合意形成をめざす社会的実証研究」をテーマとする計画に基づき、研究事業を継続した。具体的には、下記の通り。
【水俣・芦北地域戦略プラットフォーム】
第41回課題検討会として「自然産業につながる人々④―捕る人・つなぐ人・食べる人―」と題し、水俣における「捕る人:漁業者」「つなぐ人:鮮魚店」「食べる人:消費者」から、それぞれのライフストーリーを聞くことを通して、生産―流通―消費のサイクルと水俣地域社会のありようについて検討した。
なお水俣・芦北地域戦略プラットフォームには、これまで同様に、世話人会メンバーとして水俣芦北公害研究サークル、一般社団法人環不知火プランニング、エコタウン協議会、エコネットみなまた、愛林館・頭石村丸ごと生活博物館、(有)国際水銀ラボに所属する人々が、水俣市役所からは、環境課をはじめとする各課に所属する職員が関わり、あわせて課題検討会においては多くの水俣・芦北地域の住民が議論に参加をしている。
【水俣市環境モデル都市推進委員会】
事業計画において述べた「水俣市環境モデル都市推進委員会」は、2016年度中には開催されなかった。しかし、その「開催されなかった」背景にある水俣市行政の状況等について、水俣市担当者に対してヒアリングを行い、「ゼロ・ウェイスト円卓会議」への参与観察を行う中でも多くの関連情報を得ることができた。
【ゼロ・ウェイスト円卓会議】
熊本地震の影響を受けて、何度か開催が見送られたが、後述する「茶のみ場」をはじめ、水俣市における焼却ごみに生ごみが多く含まれている現状から、生ごみを各戸で処理しようとする「生ごみ処理機導入検討プロジェクト『キエーロ』」、ごみ問題に関わる情報について、水俣市民にとってよりわかりやすい内容と形式で、市民の手によって発信しようという「市民向け情報誌プロジェクト『みなへら通信』」など、課題解決を明確に志向したプロジェクトが活発な活動を続けている。
また、水俣市をはじめ、日本国内において「ゼロ・ウェイスト宣言」をおこなっている自治体を連携する「ゼロ・ウェイストまちづくり推進会議」が2017年1月26日に奈良県斑鳩町で開催され、藤本が事前準備における自治体間の調整と当日のコーディネーターを担った。
【茶のみ場作業部会】
熊本地震で茶のみ場作業部会メンバーが被災したことから、特に前半において活動できない状態が続いたが、「常設茶のみ場」の運営へのかかわりや、2016年11月12日に水俣市で開催されたイベント「産業団地まつり」へ「出張茶のみ場」出店などを通して、水俣市における「ゼロ・ウェイスト政策」へコミットしながら、参与観察による情報収集を継続した。

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