2024年度 第23期水俣学講義全15回終了いたしました
〇第23期水俣学講義を9月26日(木)から2025年1月23日(木)まで全15回終了いたしました。本年度も、水俣病の被害当事者、研究者、弁護士、元行政、支援者、記者、ジャーナリストなど多彩な方々が講師を務めてくださいました。
南部氏は学生時代に水俣病事件と触れ、水俣病運動の特徴、そして医学的な視点からも講義していただきました。裁判の原告でもある森氏からは、裁判に提訴した経緯、ご自身の経験をつらさを乗り越え講義してくださいました。寺内弁護士は、裁判の争点や判決についてわかりやすく講義いただきました。蜂谷氏は八代海の環境汚染と住民の健康についてこれまでの調査から講義いただきました。早水氏は水銀に関する水俣条約採択に至る経緯を講義いただきました。浪床氏は新聞記者として石牟礼道子さんとの出会い、そこから資料整理に至る経緯など講義いただきました。杉本氏は報道の立場から、Y氏事件が公になった経緯や環境省を取材経験などを講義いただきました。永野氏からは現場で働くヘルパーの経験から胎児性・小児性水俣病患者の福祉的課題などについて講義いただきました。山口弁護士からは水俣市中尾山の仏舎利塔問題について、建設に至る経緯を含め講義いただきました。
〇どの講義もご自身の経験や調査から得たことであるため、具体的であり、学生が将来悩むときに役に立つ話だったと思います。講師の方々の貴重な講義であったと自負しています。講師の皆様、ありがとうございました。
2025年度も秋学期(2025年9月25日(木)~2025年1月22日(木))に開講予定です。