公開講座

第18期公開講座「新型コロナウイルス感染症に翻弄される暮らしと社会:私たちはどのような未来を選択しようとしているのか?」を開催いたしました

第18期公開講座「新型コロナウイルス感染症に翻弄される暮らしと社会:私たちはどのような未来を選択しようとしているのか?」をエコネットみなまた(水俣市南福寺)で9月28日(火)から10月26日(火)までの毎週火曜、全5回を開催いたしました。
初回は和⽥耕治先生(国際医療福祉⼤学医学部公衆衛⽣学 教授/厚⽣労働省専⾨家会議疫学班)が「新型コロナウイルス対策これまでとこれから」として、ワクチン接種に関して報道への信頼が低いことなどを指摘するとともに、家族内では40~60歳代の女性の意思決定が重きを置くことなど、今後の見通しも含めわかりやすくお話をしていただきました。
2回目は緒⽅剛氏(茨城県潮来保健所⻑/⽇本公衆衛⽣学会感染症対策委員)からは 「新型コロナ対策の疫学的検討」と題し、保健所の具体的な取り組みを新型コロナウイルス対策の初期から現在まで事例と、今後の取り組みなどをオンラインでお話していただきました。
3回目は⾼本佳代⼦先生(宮崎県⽴看護⼤学 講師/元熊本市保健衛⽣部⻑ 統括保健師)からは「政令指定都市の保健所での取組を振り返って」と題し、昨年まで熊本市保健衛生部長として取り組んだ事例、一般にはあまり知られていない保健所の役割について、オンラインでお話していただきました。また、宮北隆志先生(熊本学園⼤学社会福祉学部 教授/水俣学現地研究センター長)からは、「今だからこそ考えよう、持続可能でレジリエントな暮らしと社会」として新しい生活とは何なのか、地球環境の中で生きる人間の今後についてのお話でした。
4回目は劔 陽⼦氏(菊池保健所⻑/県北広域本部保健環境福祉部⻑/菊池福祉事務所⻑)からは「熊本県の県型保健所におけるコロナ対応」と題し、保健所において新型コロナウイルス陽性者の具体的な対応、感染者数が増えたときの苦労も含め、実態をオンラインでお話していただきました。
最後は、⽮野治世美先生(熊本学園⼤学社会福祉学部 准教授/水俣学研究センター研究員)は「感染症と⼈権―新型コロナウイルス感染症をめぐる差別―」と題し、差別は、私的差別、公的差別、構造的差別から成り立っており、構造的差別は見えにくく、わかりにくいがために差別に気が付かない。そのため、権利教育としての人権教育が必要であることをわかりやすくお話していただきました。
本年度は、新型コロナ感染症予防の立場から、会場とZOOMを用いたハイブリッド方式で開催いたしました。そのため、水俣・芦北地域だけでなく、関東や関西からも受講される方がおられました。受講生は延べ213人でオンラインの受講生は73でした。
開催にあたり新型コロナ感染症拡大防止のため、受け付けでの体温測定、ヘルスチェックシートのご協力、アルコール消毒を行い、開講中はマスクの着用、換気、終了後のアルコール消毒など感染予防対策を行いました。
今回の公開講座の様子が西日本新聞9月30日、10月7日、14日、22日、熊本日日新聞9月28日に掲載されました。参考資料をご覧ください。

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