公開講座

第22期公開講座「水俣学研究センター20年~水俣学と公害のこれまでとこれから~」を開催しました。

第22期公開講座「水俣学研究センター20年~水俣学と公害のこれまでとこれから~」を水俣市のエコネットみなまたホールにて9月30日から10月28日までの毎週火曜、全5回を開催いたしました。
「負の遺産としての公害、⽔俣病を未来に活かす」ことを⽬的として、私たちが⽔俣学研究センターを設⽴してから20年が経ちます。今回はあらためてその理念に⽴ち戻って、「⽔俣学と公害のこれまでとこれから」と題する公開講座を企画しました。
初回は水俣学研究センター立ち上げから先頭にたち、センター長を13年務めた花田昌宣が「⽔俣学研究センター20年 ―⽔俣学と⽔俣病―」 と題して、センター立ち上げ前から、初代センター長の故原田正純先生が、熊本学園大学に赴任する際の話から、センターの取り組み、課題などを話しました。2回目は4大公害の四日市喘息について「判決から53年 ―「四⽇市公害」の今」 と題し、伊藤氏より四日市喘息の現状をお話しいただきました。3回目は頼藤氏より、水俣病によって「生まれなかったいのち」について話をしていただきました。4回目は、水俣病の被害当事者の大戸迫氏より、自身の水俣病について話していただき、東氏より、「水俣病と障害者に」ついて、認定の違いや差別に対する問題などを話していただきました。最終回は、三苫氏よりカネミ油症の現状について、膨大な資料とともに、大変分かりやすく、そして力のあるお話でした。最後に「私たちは微力だが、無力ではない」と言われたことが印象に強く残りました。
毎回たくさんの質問や感想をいただきました。現場の取り組みを聞くことで、新たな希望を持つことができる講義で、受講生の方々にも好評でした。ありがとうございました。
延べ183人の方々が受講し、そのうち10人が全5回参加され修了証を発行いたしました。

 

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