公開セミナー・シンポジウム

「胎児性水俣病が問いかける-公式確認50年後の今日から」を開催いたしました。

「胎児性水俣病が問いかける-公式確認50年後の今日から」は、2013年2月23日(土)熊本学園大学髙橋記念ホールでは、約100人の方々にご参加いただきました。また、2月24日(日)水俣市公民館で約70人の方々にご参加いただきました。

2月23日は、最初に花田より、このシンポジウムは故原田正純が生前企画したもので、基調講演は原田先生の予定であったが、逝去されたため2月に延期したものであることの説明があった。花田は、胎児性水俣病の問題は、今も多く残されており、さらには水俣病問題が終わっていないという現実について講演がありました。

シンポジウムでは、新潟水俣病に早くから取り組まれている斎藤医師、新潟でただ一人しか認定されていない胎児性患者、熊本から、胎児性水俣病患者が多く通学した湯之児分校の記録を詳細に研究している宮部修一、水俣から当事者である坂本フジエ、坂本しのぶ、1960年代から水俣病問題に取り組んでいる伊東、胎児性水俣病の研究を続けている田尻から、それぞれの立場から話をし、胎児性水俣病の現在と課題について討論することができました。

2月24日は、熊本市内で自立生活を送っている障害者の映画「もっこす元気な愛」を上映後、映画の主人公である倉田哲也氏が自立生活や障害者問題について講演をし、内閣府障害者制度改革推進会議担当室長の東氏より、障害を持って生きることについて制度を踏まえ講演頂いた。東氏からは、シンポジウム終了後、制度改革についての勉強会を開催していただきました。

今回は、胎児性患者本人から、現在の暮らしと希望について話を聞き、関係者らと研究者を含めた活発な議論ができた貴重なシンポジウムとなりました。ご協力くださった皆様に感謝いたします。

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