公開セミナー・シンポジウム

第20回公開セミナー 「第4回 水俣病を伝えるセミナー」を開催いたしました。

当センターでは、水俣病事件史において第一次訴訟など初期から道を切り開いてきた人の語りから水俣病を学び、自らの教育現場でどのように次世代に伝えていくかを再検証することを目的に公害研究サークルと共同で2010年から「伝える」セミナーを開催し、本年度は、4回目となりました。水俣市教育委員会の後援もあり、水俣・芦北地域から21名の現職の教職員の方々がご参加くださいました。
水俣学現地研究センター長より、現場で学ぶことの意義などの講義の後、水俣病多発地区を実際に訪れ、その地域におられる患者さんの話を伺いました。午後からは、百閒排水口から女島まで北上する贅沢なフィールドワークを行い、女島の患者さんからお話を伺いました。現場の教職員の方々は、実際には、現場を訪れる経験がないままに教壇に立ち、教えることを強いられます。しかし、このセミナーから、「教える」のではなく、経験したことを「伝える」ことのきっかけができました。この経験からさらに各々が水俣病をどのように伝えていくかを共に考えたる機会となりました。

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