水俣学研究センター

第23回公開セミナー「 第６回水俣病を伝えるセミナー」を3月2日（火）水俣市公民館研修室で開催いたしました。今年が水俣病公式確認から60年の節目の年にあたるということから、公式確認のきっかけとなった田中静子さん・実子さんの姉さん夫婦にお話を伺いました。妹2人が発症された当時のくらしの様子や学校や地域でうけた差別の実態などを語っていただきました。当時、中学生だった姉は、入院中の妹二人に付きっきりだった母に代わり家事一切を引き受けていました。そのため、学校に遅刻をすることがたびたびあったが、教師は理由も聞かずに罰を与えるのみであったそうです。その経験から教員にお願いしたいことがあるとお話をされました。セミナーの目的である「教師として、子どもたちとどう向き合ってきたのか、『水俣病』とどう向き合ってきたのか」について再度自分自身を見つめ直すことの大切さを参加者で確認することができました。