第11回水俣病事件研究交流集会を開催いたしました。
第11回水俣病事件研究交流集会を1月9日~10日に水俣市公民館で開催いたしました。水俣病が公式に確認されて60年を迎える2016年、全国から延べ370人の方々がご参加くださいました。初日は、特別セッション「水俣病60年の歴史の証言」と題し、水俣病発生初期の話を水俣病患者の坂本さん、行政(水俣市役所)から渕上さん、チッソ労働者中村さんから貴重なお話をしていただきました。また、1960年代、胎児性水俣病患者たちと同じ小学校に通っていた梅田さんからは特殊学級との隔たりについて、1970年代に患者宅を訪問し、医療ではなく生活の場で必要とするものとは何かを模索された堀田さんからもお話を頂きました。また、二日目には日吉フミ子さんも来場くださり、ご挨拶を頂きました。ありがとうございました。
特別セッションを除く報告数は11あり、最新の研究成果が報告され、活発な意見、議論の場となりました。例年のことですが、時間が限られており議論が尽くせませんでした。各自が持ち帰り、今後も検討し向き合いつづけることとなると思います。
来年は、2017年7日(土)~8日(日)に開催予定です。