若手研究セミナー

第7回若手研究セミナーを開催いたしました

第7回若手研究セミナーを2022年9月9日(金)から11日(日)3日間、水俣学現地研究センターを主会場として、開催しました。参加者は県外から7名、熊本学園大学大学院から1名、オブザーバーとして水俣市内から1名、熊本県内から1名の参加がありました。また、新聞2社、テレビ1局からの取材があり、報道されました。
初日は、オプション企画「初めての人向けの水俣」百間排水口、坪谷、丸島漁港、八幡残渣プールなどを中地現地研究センター長の解説で訪問しました。その後は、プログラムに沿って、セミナー① 花田昌宣(水俣学研究センター長)「いま、水俣はどうなっているか:研究の課題と展望」、セミナー ② 田尻雅美(水俣学研究センター研究員)が「胎児性・小児性水俣病の自立への回路」を報告し、水俣病事件と患者のおかれている状況について、深く学び、議論を交わしました。最後に2日目に予定しているヒアリングに向けて3つの班に分かれて準備を行いました。
2日目は、セミナー ③矢野治世美(熊本学園大学水俣学研究センター研究員)が「コロナ差別と水俣病差別」を報告し、差別について詳細に検討し、構造的差別の問題に言及、活発な意見交換ができました。午後からは、船から見る水俣を杉本さんの船から、水俣湾、坪谷、湯堂とめぐり、海と山に囲まれている地域を実感しました。その後、3つの班にわかれて水俣病の患者さんたちのヒアリングを行いました。それぞれに当事者の思いを受け、心理的距離感の変化を受け取ったようでした。また、ヒアリングの講師を迎えての懇親会は、打ち解けた様子でした。
最終日は、特別セミナー頼藤貴志先生(岡山大学大学院医歯薬学総合研究科疫学・衛生学分野)「水俣病の疫学の現在」を報告し、水俣病公式確認から早い時期に疫学が果たした役割、それが活かせなかったことなど学び、議論が深まりました。セミナー③ 中地重晴(熊本学園大学水俣学研究センター現地研究センター長)が「水俣市周辺の水銀汚染の現状と水銀条約における世界と日本の課題」を報告、水銀に対する世界の動きと水俣市の取り組み、今後を考える機会となりました。最後に受講生一人一人からセミナーで学んだこと感じたこと、今後について報告してもらいました。3日間、長いようでしたが、意見交換・議論をするにはもっと時間が欲しいと思える充実した内容となりました。
開催中は、マスクの着用、アルコール消毒液の徹底、1時間に1回の換気、アクリル板の設置など新型コロナ感染症拡大防止対策を十分に行いました。

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