第33回定例研究会を開催しました。
第33回定例研究会を9月6日、講師に上野眞也先生(熊本大学政策創造研究教育センター)を迎え、「不知火海の漁業・流通とメチル水銀暴露リスク」をテーマとして、研究会を開催いたしました。熊本大学熊本創成推進機構政策創造研究教育センターの山下先生、水俣学研究センターの学内研究員と客員研究員を含め14名が参加しました。今回は、主に不知火海沿岸の漁業とその流通についてご報告いただきました。昭和20年から30年代の漁業の流通についても、不明なところが多いのですが、輸送機器の変遷、流通経路の種類(仲買業者・漁業組合・行商など)などの調査報告がありました。活発な意見交換が行われました。
まだまだ不明なところも多く、メチル水銀汚染がどこまで広がったのかを明確にするまでには、多くの調査が必要と思われます。しかし、水俣の山間部、鹿児島県にも被害者がいることから、今後の調査・研究に期待したいと思います。