天草環境会議

第39回天草環境会議を開催いたしました

2022年7月9日(土)苓北町農協志岐支所2階の会議室で開催しました。当初は広く県外からも参加していただく予定でしたが、熊本県内で新型コロナ感染拡大をしたため、熊本県内のみの参加者で開催することになり32名の方が参加しました。また、予定していた一橋大学山下氏と東京経済大学尾崎氏の報告はなくなり、苓北地元実行委員や町議会議員、地元農家の方々、苓北火力発電所原告代理人だった田尻和子弁護士らから報告がありました。
開催日は、例年7月の第2土日としていたが、新型コロナ感染症の影響で、2020年と2021年(第37・38回)は苓北だけで1日のみ開催となった。2022年も、長時間の開催は難しいと判断し、7月9日(土)午後から半日のみの開催となりました。
最初に花田昌宣代表から、そして地元代表の松本氏からも挨拶がありました。そして苓北町議員の石田みどり氏より、2021年12月議会で取り上げられた白木尾大地保全事業について、白木尾海岸保全工事に石炭灰製品を使用すること、工事見積についてなど疑問が残る点について報告があり、地元から高い関心がありました。
続けて、「これからの食を考える」をテーマに車座座談会を開催しました。最初に農林水産省に長く務めた天草環境会議事務局の野口さんから、日本の食料自給率や基本的な考え方や日本の食の安全について報告がありました。田尻和子弁護士からは、「くまもとのタネと食を守る会」の活動内容、その必要性など報告がありました。種苗法改正により、日本の食と農の未来にどう変化があるのかなど詳細な報告がありました。この報告を受け、地元苓北の農家の方々から、小規模な農家は経営が危機的状況にあること、大規模農家だけが生き残る可能性、後継者問題について発言が続きました。ロシアのウクライナ侵攻で、日本の食料自給率の低さ、脆弱性が明らかになりました。今後、農家を守り、経済格差に左右されない食料確保について意見や質問が続きました。
最後に天草環境会議は来年で40回であることから、「天草環境会議のファイナルに向けて」をテーマに意見を交わした。苓北火力発電所がなくなった後を考える、どう再生するのか、生き残るのかを考える会としたいとの意見が中心となった。来年が40回目は2日間、しっかり開催できることを願っています。
開催にあたり新型コロナ感染症拡大防止のため、受け付けでの体温測定、ヘルスチェックシートのご協力、アルコール消毒を行い、開講中はマスクの着用、換気、終了後のアルコール消毒など感染予防対策を行いました。

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