第34回天草環境会議を開催しました。
第34回天草環境会議 子供たちにつなぐ天草の海山、テーマ「がんばろう熊本・天草、守ろう天草の自然・文化」を2017年7月8~9日に苓北町で天草環境会議実行委員会「はえん風」と熊本学園大学水俣学研究センターの共催で開催しました。
最初に福岡地方の豪雨による被害者へ黙とうをささげて開催しました。今、天草は、崎津集落を世界遺産登録へと機運が盛り上がり、再び天草の良さをアピールするなかで、新たな地域興しが始まろうとしています。また、天草・御所浦ジオパークへの登録地域では、恐竜展が行われるなど地道な地域興しが進められています。
しかし、その裏では、製鋼スラグや石炭灰による埋め立て処理問題化しています。
島内で見ると・・・
一つは、石炭専焼の苓北火電から出る産業廃棄物である石炭灰を納得性がない「エコアッシュ」という埋め立て用の製品に替えて、天草各地へ販売していることから、地域の人たちから安全性に対する不安の声が上がっています。
二つ目は、御所浦町の採石場の穴埋めに八代港の浚渫土と製鋼スラグで埋め立てられていいます。そもそも採石そのものが自然破壊であるのにもかかわらず事業は続けられています。また、製鋼スラグによる海(不知火海)の汚染も危惧され、天草市議会でも論議されているようですが、問題解決に至っていません。
三つ目は、大矢野地域では、製鋼スラグによる埋め立てに地域の人たちが反対をしている事案があります。2日間で、現場に近い人々から、これらについて報告があり、議論をすることができました。
大雨の被害で参加できなくなった方々もおられましたが、遠くは東京、ラオスから日本語を勉強に来ている2人、熊本で働いているベトナムの女性たちも参加してくださいました。毎回、地元の方々のご協力のもと開催できています。感謝いたします。