開催スケジュール

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定例研究会の開催スケジュール

第23回定例研究会のご案内

「健康影響評価(ヘルス・インパクト・アセスメント)と地域のエンパワメント」

日時:2010年7月9日(金) 16:20~

場所:熊本学園大学14号館3F第3会議室

報告:Bampen Chaiyarak(バンペン・チャイヤラック)氏

通訳:土井利幸氏(メコン・ウォッチ代表)

Bampen Chaiyarak(バンペン・チャイヤラック)氏

現在、タイ・バンコクのシラパコーン大学で考古学部人文科学科の修士課程に在籍する大学院生。また、タイのウドンタニに拠点をおく地域市民社会団体であるエコカルチャー・スタディ・グループで活動をしている。2010年3月、日本財団アジア・フェローシップの2009-2010年の奨学金制度による特別研究員/熊本学園大学水俣学研究センター客員研究員として来日。3月1日から7月31日までの5ヶ月間、日本に滞在し、水俣病事件、土呂久事件の砒素汚染、足尾鉱毒事件、イタイイタイ病について調査している。

土井利幸氏(メコン・ウォッチ代表)

大学教員を経て現職。タイ・マヒドン大学農村開発のための言語文化研究所研究員、早稲田大学アジア研究機構客員研究員でもある。タイ・カンボジアで日本政府やアジア開発銀行(ADB)の経済援助が引き起こす問題を調査し、関係機関に改善の働きかけを行っている

第22回定例研究会のご案内

「水俣病事件における共苦社交体 Co-/Multi-Suffering Societasの生成:茂道民俗調査の報告によせて」

日時:2010年7月2日(金)16:20〜

場所:14号館 3階 第3会議室(センター隣)

研究報告:飯嶋秀治(九州大学大学院人間環境学研究院 准教授)

問題提起:花田昌宣(熊本学園大学社会福祉学部教授・水俣学研究センター長)

報告内容:2009年7月31日〜8月6日にかけて、修士6人、研究生1人、学部生21人と ともに行われた水俣市茂道の調査を踏まえ、水俣病事件における「共苦社交体」の生成と構造について報告していただきます。討論は、花田の提起を受けて、加害者と被害者の視点からだけでなく「共苦」の視点を投入すること、さらには研究者自身も「共苦」の構造に参入し新たな苦しみを再生産するとは何かなどの課題をめぐって議論したいと思います。

飯嶋秀治

主な著書:關一敏、飯嶋秀治、徳安祐子「椎葉の祭り」『九州の祭り』九州大学人間科学科比較宗教学研究室、第2巻、2000年

飯島修治、関一敏編『人間共生論叢 特集・茂道の民俗』九州大学大学院人間環境学府共生社会学講座/文学部比較宗教学研究室、2010年3月

第21回定例研究会のご案内

「水俣学とアジア・アフリカ地域研究―接点を求めて」

日時 2010年6月18日(金)18時より

場所 熊本学園大学14号館 会議室

報告

藤倉 達郎「社会運動と開発:南アジアにおける事例研究、ネパールの社会運動研究の地平から」

藤倉 達郎 京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻准教授、PhD.シカゴ大学

著書:The Bonded Agricultural Laborers’ Freedom Movement in Western Nepal、Political and Social Transformations in North India and Nepal, Delhi: Manohar, 2007など

ディスカッサント

足立 明

藤倉報告の補足的コメント:開発研究からみた水俣学の課題

足立 明 京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻教授,ペラデニヤ大学博士

著書:「地域研究におけるアクター・ネットワーク論的な展開」2006年他多数

*討論は藤倉先生の提起を受けて、社会運動、ケアと介護・支援、科学技術・医学、アジアの中の水俣といった課題をめぐって談論風発風に進めます。

この研究会は、科学研究費補助金・基盤研究(B)・課題番号20330118「水俣病半世紀の被害実態の再評価とその社会的影響に関する研究」により行います。

第20回定例研究会のご案内

テーマ:健康影響評価(Health Impact Assessment)の理論と実際 ~「健康」は保健医療だけの問題ではない

講師:藤野 善久 准教授(産業医科大学医学部公衆衛生学教室)

日時:4月24日(土)16:00~19:00

場所:14号館5階会議室

欧米・WHOでは必須概念となりつつあるHIA(健康影響評価)の概念・理論・方法、環境アセスメントとの関係、更には、欧米や国内での実施例についてもお話いただきます。

第19回定例研究会 「公害被害と社会福祉の課題」開催のお知らせ

第19回定例研究会「公害被害と社会福祉の課題」

日時:12月20日(日)午後13時30分から

場所:熊本学園大学14号館5階

【研究報告】「公害被害患者の社会福祉的課題(仮)」

除本理史(東京経済大学経済学部教授、環境経済学)

尾崎寛通(東京経済大学経済学部准教授、コミュニティ福祉論)

【問題提起】花田昌宣(熊本学園大学院研究科長・水俣学研究センター事務局長)

社会福祉の再審と問題構成:社会福祉学は公害にどうアプローチするか

【特別報告】

「公害発生企業における労働者福祉:チッソの労災職業病調査の経験」宮北隆志(熊本学園大学教授・水俣学現地研究センター長)

参考

尾崎寛通「水俣における地域再生と「地域ケア」ネットワーク」東京経大学会誌. 経済学 (249), 87-113 ,2006

除本理史, 尾崎 寛直「公害のまち」から医療・保健・福祉の先進都市へ (特集 四日市環境再生まちづくりへの提言) 『環境と公害』 37(2), 2933 ,2007/Aut.

第18回 定例研究会 『チッソ支援の変遷と水俣病特措法』のお知らせ

第18回 定例研究会 『チッソ支援の変遷と水俣病特措法』のお知らせ

報告者

永松 俊雄(室蘭工業大学 大学院 教授)

日時 2009年6月13日(土)15:00~17:00

場所 熊本学園大学本館5F第4会議室

1978年の県債方式によるチッソ金融支援開始から、2000年の抜本的金融支援措置決定と至る23年間の歩みに、政策および政策過程の両面から緻密な考察を加え、そのことを通して地方自治体の政策形成活動のダイナズムを解明しておられます。今回は、チッソ支援の政策構造の変容を軸に、その政策的含意と立案・決定者である国の考えを中心に報告していただきます。

第17回定例研究会 「水俣市民の健康・生活問題-実態調査からみるその階層性・地域性-」

「水俣市民の健康・生活問題-実態調査からみるその階層性・地域性-」

報告:高林秀明先生

日時:2009年4月11日(土)午後2時~4時

場所:熊本学園大学14号館3F会議室

水俣学研究センターでは、水俣市社会福祉協議会から委託を受けて、2007年3月に水俣市内で生活実態調査を行いました。調査員チームが市内24地域の539世帯を1軒1軒訪問して、仕事、生活、健康、地域課題などをていねいに聴き取りました。その結果をまとめた調査報告書『水俣市民の生活実態』をもとに報告します。

等先生を囲んで原因究明期の話を聞く

3月11日(水)15時から

水俣学研究センター会議室(熊本学園大学14号館3階)

講師:等泰三先生 (元熊本大学教授)

本年1月に開催された水俣病事件研究交流集会で、熊本大学薬学部におられた等先生が、「昭和33年頃からの水銀調査のエピソード」と題して、昭和30年代前半、水俣湾における汚染調査をされ、原因究明に当たられていた話を報告されました。事件研究会では時間の制約もあり、まだまだ語り残されたことがたくさんあるようです。

客員研究員の宮澤信雄さんからの提案で、もう少し等先生の話を聞こうという企画を立て、等先生にも快諾していただきました。

また、等先生が当時同様の調査にかかわっていた研究員(当時の第一内科)でご存命の方にも声をかけてくださっています。そのかたがたも来られるかもしれません。

水俣病事件初期の貴重な経験を聞く機会になると思われます。

ご関心のある方はご自由にご参加ください。