水俣学アーカイブス:患者証言を新たに公開しました
水俣学アーカイブスは、2014年12月8日から水俣学研究資料文献データベースおよび映像資料を通して、水俣学の取り組みの一端をご理解いただくために公開をはじめました。
構成は「証言」「自然」「教育」「記録」「未来」となっており、本日から「患者証言」で上村好男さんの証言映像を公開いたします。
上村さんは、証言のなかで写真家・塩田武史さん(享年69)が上村さんの長女、智子さんを撮影された写真を使用されました。長女、智子さん(享年21)は、ユージン・スミスさんの写真「入浴する智子と母」で水俣病の悲劇の象徴として世界的に有名になりましたが、智子さんの他界後「ゆっくり休ませてあげたい」というご両親のお気持ちに沿って、智子さんの写真を使用した新たな展示、出版等は行わないことが約束され、水俣学研究センターも使用を控えておりました。今回の公開にあたり、智子さんの人生と上村さんの水俣病の経験を後世に伝えていくために、智子さんの写真を挿入することに上村さんのご了解をいただくことができました。また写真は、撮影された塩田さんのご遺族のご厚意で使わせていただいております。多くの方のこころに上村好男さんの語りが引き継がれ、智子さんのいのちが宿ることを願っております。
下記のURLからご覧いただけます。
https://gkbn.kumagaku.ac.jp/minamata/marchives/patient_7224.htmlまた、右側の水俣学アーアイブス、患者証言から、ご覧ください。