現場をさるく

現場をさるく
水俣学は、田中正造が谷中学を「弱者のための学問、現場主義を主張し、知識しか与えない教育や知識人に対する批判としての学問」としたことからヒントを得て原田正純が提唱し、熊本学園大学で1999年に水俣学研究プロジェクトが立ち上がったことからはじまりました。2002年から熊本学園大学社会福祉学部で「水俣学講義」を開講、2005年4月に本学に水俣学研究センター、8月に水俣学現地研究センターが水俣市内に設置されました。
熊本学園大学社会福祉学部には、2000年に福祉環境学科が設置され、人が支えあう福祉を実現するための環境を水俣や福祉の現場に赴き、自ら感じ考えるための授業プログラムが盛り込まれています。2005年に大学院社会福祉学研究科に福祉環境学専攻が設置され、水俣学研究センターの研究活動とリンクしたフィールドワークが必須科目で配置され、大学院における新たな教育モデルを構築しています。水俣学研究センターでは、2011年から若手研究者セミナーを開講し、学部や大学院教育のみならず他大学の研究者に向けフィールドワークを通して、各々の研究が何のために、誰のためにあるかを再考してもらう教育プログラムを展開しています。
ここでは、水俣学の「現場から学ぶ」ために「現場をさるく(歩く)」教育プログラムをご紹介します。

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