
和名ミドリシャミセンガイ
- 学名
 - Lingula anatina (Lamarck, 1801)
 - 分類
 - 腕足動物門
 - 科
 - シャミセンガイ科 Lingulidae
 
最大殻長約4cm。シャミセンガイ類は、二枚の殻を持つ点で二枚貝類(軟体動 物)に似ていますが、それとは系統が異なる腕足動物(古生代の海に栄えた動 物群)に属します。普段は砂泥の表面近くに潜っていますが、殻の後端から肉質の柄部(肉茎)が下方に伸びており、危険を察知すると、肉茎の下端を支点 として収縮し、本体部をすばやく砂泥中にもぐらせることができます。現生種の形が古生代の化石種とほとんど違わないので、「生きた化石」と言われてい ます。ミドリシャミセンガイは、有明海奥部では「メカジャ」と呼ばれ食用とされていますが、近年減少しており、日本ベントス学会によって、「準絶滅危 惧」に指定されています。
調査地点
								| 袋湾東南端 貯木場前  | 
										袋湾西南部の 干潟  | 
										茂道湾湾口部東の 転石海岸  | 
									
|---|---|---|
| -- | ● | -- | 
絶滅の恐れの評価
								| 日本ベントス学科 | 水産庁 | 環境省 | 熊本県 | 
|---|---|---|---|
| 準絶滅危惧 | -- | -- | 絶滅危惧IB類 | 
- ○:2013年4月27日および7月5日、水俣(袋湾と茂道湾)での干潟ベントス調査(佐藤正典ほか約11名による見つけ取り採集)における出現種
 - ●:2014年11月22日の袋湾での干潟調査(佐藤正典ほか約約15名による見付け取り)における出現種
 
- 日本ベントス学会(編)(2012)「干潟の絶滅危惧動物図鑑-海岸ベントスのレッドデータブック」 東海大学出版会.
 - 水産庁(編)(1998)「日本の希少な野生水生生物に関するデータブック」 日本水産資源保護協会.
 - 環境省レッドリスト(2006, 2007).
 - 熊本県(2009)「改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物-レッドデータブックくまもと2009-」.
 








