第40回 天草環境会議 のご案内
第40回 天草環境会議
日時:2023年7月8日(土)13:30~17:10 (受付開始13時)
◎◎◎◎◎◎◎/ 9日(日) 9:00~12:30
会場:志岐集会所(〒863-2503 熊本県天草郡苓北町志岐444−1)天草環境会議は、第1回目を1984年7月7日~8日にかけ、苓北町コミュニティセンターにおいて、「石炭火力発電所における環境問題」をテーマに天草環境会議実行委員会(代表:原田正純)が日本環境会議の後援を受け開催しました。
前年4月に水俣市で開催された、日本環境会議において、九州のおける石油・LNG備蓄、石炭・原子力発電所などのエネルギー基地画は、自然破壊のみならず、住民の伝統的・文化的風土や精神を破壊もたらし、地方自治の破壊を伴うものであるとした「水俣宣言」が出されました。
このような中にあって、苓北の地に石炭火力発電所建設計画あったことから「石炭火力発電所問題」をテーマとした環境会議を開催することになりました。
この会議の特徴として、反対運動のための会議ではなく、「反対する人も・賛成する人も」専門・学術的な学びの場として、みんなに開かれた場として初めての開催されました。
その後、天草環境会議実行委員会が引き継ぎ今日に至っています。継続は力なりといいますが、時代に合ったテーマを提起し、楽しい環境会議を合い言葉に開催しつつ、いつの間にか40年もたってしまったと思っています。
しかしながら、この40年は、専門家や大学の先生方の骨身を惜しまない力添えと、地元の人たちの諦めない気持ちの合体と思います。
今回は、最終章に向けて、一つは「電気料金が高いのは何故:何が問題?」もう一つは「天草環境会議40年への想い」をテーマに開催したいと思います。第40回天草環境会議日程
日 時 2023年7月8日(土) 13時~受付開始 ~ 7月 9日(日)
場 所 志岐集会所 (熊本県苓北町志岐444-1 (JA苓北Aコープ前) 0969-35-1324)
参加費 1,000円1日目【7月8日(土)】13時30分~17時10分
□ 開会の挨拶 地元から
□ 記念講演 1 「どうなる?天草における石炭火力発電所と風力発電所」熊本学園大学水俣学研究センター 中地重晴(水俣学研究センター長 社会福祉学部教授)
□ 記念講演 2 「電気料金が高いのは何故:何が問題?」 一橋大学 山下英俊准教授
□ パネルディスカッション 「天草環境会議40周年への想い」
□ これからの天草環境会議について(提案)
◎星空野外パーティー18:30~
場 所 町民の会事務所前特設会場
会 費 3,000円2日目【7月8日(日)】 現地検証:志岐集会所に9 時集合
□ コース説明後現地へ ⑤終了後に現地解散
□ 現地 ①頌徳碑 ②送電線 ③苓北火力発電所 高い所から ④苓北火力発電所 海岸から ⑤海の状況:白木尾海岸
主 催:天草環境会議実行委員会「はえん風」
共 催:熊本学園大学水俣学研究センター
企画協力:一橋大学自然資源経済論プロジェクト
【お問い合わせ先】
天草環境会議実行委員会「はえん風」 天草郡苓北町志岐浜ノ町 ☎ 0969-35-2314
市民向けの一般的な内容
今後の予定
以下は終了しました
研究活動報告
第40回天草環境会議を開催いたしました。
◎第40回天草環境会議を7月8~9日、熊本県苓北町で開催いたしました。新型コロナ感染症の影響で、3年間地元のみでの開催をしていましたが、今回、40回の節目に全国からの参加者で幕を閉じることができました。豪雨の予報でしたが、苓北町は、曇り空で天候にも恵まれ、50人ほどの参加がありました。
◎初日は、中地重晴水俣学研究センター長と一橋大学山下英俊准教授が、石炭火力発電、風力発電、電気料金までを考えることができる記念講演、パネルディスカッション「天草環境会議40周年への想い」をテーマに7人がそれぞれの想いを語りました。天草環境会議は開かれたもので、誰もが参加しやすい環境だったこと、そのため、40回と長く続けられたのだろうということが、もっとも印象深く残りました。弁護士、研究者、地元の方々、元新聞記者とそれぞれの立場から見た天草環境会議を知ることができました。時間が足りなかったのが、残念でした。
当日は、若い方々がデザインをした40回を記念したTシャツが販売されました。
◎二日目は、現地検証で頌徳碑、高い場所から苓北火力発電所、送電線の大きさに恐怖を感じ、海岸から火力発電所を検証しました。強風にあおられながらでしたが、現場をみることの大切さを改めて感じました。
◎天草環境会議としては最後となりましたが、今後も毎年集まることが提案されました。開催は、地元の方々のお力がなければできないものでした。感謝申し上げます。