水俣学アーカイブス:患者証言を新たに公開しました
水俣学アーカイブスは、2014年12月8日から水俣学研究資料文献データベースおよび映像資料を通して、水俣学の取り組みの一端をご理解いただくために公開をはじめました。
構成は「証言」「自然」「教育」「記録」「未来」となっており、本日から「患者証言」で上村好男さんの証言映像を公開いたします。
上村さんは、証言のなかで写真家・塩田武史さん(享年69)が上村さんの長女、智子さんを撮影された写真を使用されました。長女、智子さん(享年21)は、ユージン・スミスさんの写真「入浴する智子と母」で水俣病の悲劇の象徴として世界的に有名になりましたが、智子さんの他界後「ゆっくり休ませてあげたい」というご両親のお気持ちに沿って、智子さんの写真を使用した新たな展示、出版等は行わないことが約束され、水俣学研究センターも使用を控えておりました。今回の公開にあたり、智子さんの人生と上村さんの水俣病の経験を後世に伝えていくために、智子さんの写真を挿入することに上村さんのご了解をいただくことができました。また写真は、撮影された塩田さんのご遺族のご厚意で使わせていただいております。多くの方のこころに上村好男さんの語りが引き継がれ、智子さんのいのちが宿ることを願っております。
下記のURLからご覧いただけます。
https://gkbn.kumagaku.ac.jp/minamata/marchives/patient_7224.htmlまた、右側の水俣学アーアイブス、患者証言から、ご覧ください。
投稿の開催スケジュール
平成27年度科学研究費助成事業採択結果のご報告
平成27年度 科学研究費補助金採択結果
水俣学研究センターで本年度採択された科学研究費補助金は以下の4件と継続が2件である。平成27年度 新規採択
◎研究種目:基盤研究(B)
研究代表者:花田昌宣
研究課題名:水俣病被害とその影響をふまえた水俣地域市民社会の再生に関する総合的研究
補助事業期間:平成27~29年度◎研究種目:基盤研究(C)
研究代表者:井上ゆかり
研究課題名:水俣病多発漁村住民の水銀暴露と健康障害および補償給付の連環の実証的研究
補助事業期間:平成27~30年度◎研究種目:基盤研究(C)
研究代表者:田尻雅美
研究課題名:生の視点からとらえた水俣病当事者の社会福祉的ニーズの表出と実現に関する研究
補助事業期間:平成27~31年度◎成果公開科学研究費(データベース科研)
研究代表者:花田昌宣
データベース名称:水俣学研究文献アーカイブス
補助事業期間:平成27年度継続
◎研究種目:基盤研究(B)(海外学術調査)
研究代表者:宮北隆志
研究課題名:タイ東部臨海地域における工業化・地域社会の変容と健康の社会的決定要因に関する研究
補助事業期間:平成25年~27年◎研究種目:基盤研究(C)
研究代表者:藤本延啓
研究課題名:不法投棄に関する社会史研究―豊島地域社会に対するミクロ-マクロリンク的視角から
補助事業期間:平成25~28年
水俣学研究センターブックレットNo.13『いのちをつなぐ ~水俣、福島、東北~』を発刊いたしました。
「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」事後評価(平成26年度実施分)に係る研究成果評価において「AA」評価を受けました。
2015年1月19日、熊本学園大学水俣学研究センターは、平成22年度~平成26年度までの事業を実施しておりました文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「人類の負の遺産としての公害、水俣病を将来に活かす水俣学研究拠点の構築」における事後評価におきまして、最高の「AA」(2名の私立大学戦略的研究基盤形成支援検討委員会委員による評価がともにA評価(優れた研究成果を上げている)を頂きましたのでご報告いたします。
総合所見でいただいた内容
◎総合所見( A )
・地域での相談事業や国際発信、国際的な公害問題の協力への協力、共同調査などたんなる研究プロジェクトを超えて、水俣学を追求しようという高いモチベーションを感じる。報告書もそうした意気込みを感じるものであり、とても論理的に構成されており読みやすい。
・研究基盤形成にふさわしい、非常に意欲的な取り組みであると高く評価したい。
◎総合所見「A」(優れた研究成果をあげている)
・カナダ、タイ、台湾、中国等での公害発生地域との国際的ネットワークが形成されており、日本の水俣の経験が人類に共有され問題解決の参照点になることに貢献したプロジェクトと言える。水俣学研究センターは、本評価を受け、これまで以上に地元に密着した調査、研究に努めたいと存じます。
浜元二徳旧蔵資料目録を公開しました
浜元二徳旧蔵資料(1936−)は、水俣市で両親とともに漁業に従事し、水俣病第一次訴訟の原告で、今も水俣病の経験を語り継がれている方の資料です。資料整理を終え、2015年1月19日からHPのデータベース上に資料目録を公開しました。近日、資料画像(マスキング加工済)を資料目録に公開予定です。公開後、トピックスで再度ご案内いたします。データベース検索からご覧いただけます。
1月22日水俣学講義「世界の水銀汚染と水俣病 カナダ調査の報告」花田資料をアップいたしました。
水俣学講義1月15日「『失敗の教訓』を将来に活かす~急速な工業化が進むタイでの取り組み~」宮北資料をアップいたしました。資料は3種類ございます。
水俣学講義 1月8日「水とコモンズ:水源管理としての米国国立公園・国有林」 森下氏資料をアップいたしました。
浜元二徳旧蔵資料を2015年1月に公開いたします。
浜元二徳旧蔵資料(1936−)は、水俣市で両親とともに漁業に従事し、水俣病第一次訴訟の原告で、今も水俣病の経験を語り継がれている方の資料です。資料整理を終え、2015年1月からHPのデータベース上に資料目録と資料画像(マスキング加工済)を公開予定です。公開後、トピックスで再度ご案内いたします。
水俣学講義2015年1月8日の講師に変更がございます。講義日程を更新いたしました。