2024年度 第23期 水俣学講義のご案内
2024年度 第23期 水俣学講義を9月26日(木)から2025年1月23日(木)までの間(冬季一斉休業などを省く)、毎週木曜に開講いたします。
時 間:13:00~14:30 教 室:1173教室(11号館7階)
◎開講時には、ライブ中継を行いますので、水俣学研究センターホームページよりご覧ください。https://gkbn.kumagaku.ac.jp/minamata/(講義時間中のみ視聴可能です。)◎講義日程(予定)
1:9月26日「水俣病事件の歴史と現在」花田昌宣(熊本学園大学社会福祉学部・水俣学研究センター)
2:10月3日「漁村の暮らしと水俣病事件」 井上ゆかり(水俣学研究センター)
3:10月10日 DVD上映 *ライブ配信はございません
4:10月17日「神経生理学からみた水俣病」南部 篤(自然科学研究機構 生理学研究所 認知行動発達機構研究部門名誉教授)
5:10月24日「ノーモア・ミナマタ第2次訴訟原告の現状とおもい」森 正直(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟原告団 団長)
6:10月31日「ノーモア・ミナマタ訴訟判決の問題と対策」寺内大介(ノーモア・ミナマタ第2次訴訟弁護団 事務局長)
7:11月7日「八代海の環境汚染と住民の健康影響」蜂谷紀之(元:国立水俣病総合研究センター環境保健室長、元:熊本大学非常勤講師)
8:11月14日「『水銀に関する水俣条約』の概要と採択までの道のり」早水輝好(一般社団法人 土壌環境センター 副会長)
9:11月21日「石牟礼道子さんとの日々」浪床敬子(熊本日日新聞社文化部次長兼論説委員)
10:11月28日「水俣病の補償・救済制度」田㞍雅美(水俣学研究センター)
11:12月5日「水俣病事件報道の難しさと環境報道のいまー環境省の患者認定の闇を追ってー」杉本裕明(ジャーナリスト・NPO法人未来舎 代表理事)
12:12月12日「胎児性・小児性水俣病患者への補償と社会福祉的課題」永野いつ香(NPO法人はまちどり 管理者)
13:12月19日「水俣仏舎利塔の護持活動」山口紀洋(弁護士)
14:2025年1月9日「水俣病の経験からTSMCの熊本進出を考える」中地重晴(熊本学園大学社会福祉学部・水俣学研究センター)
15:1月23日「水俣病と水俣学の将来展望(仮)」花田昌宣(熊本学園大学社会福祉学部・水俣学研究センター)
熊本学園大学 学生向け講義
今後の予定
以下は終了しました
研究活動報告
2024年度 第23期水俣学講義全15回終了いたしました
〇第23期水俣学講義を9月26日(木)から2025年1月23日(木)まで全15回終了いたしました。本年度も、水俣病の被害当事者、研究者、弁護士、元行政、支援者、記者、ジャーナリストなど多彩な方々が講師を務めてくださいました。
南部氏は学生時代に水俣病事件と触れ、水俣病運動の特徴、そして医学的な視点からも講義していただきました。裁判の原告でもある森氏からは、裁判に提訴した経緯、ご自身の経験をつらさを乗り越え講義してくださいました。寺内弁護士は、裁判の争点や判決についてわかりやすく講義いただきました。蜂谷氏は八代海の環境汚染と住民の健康についてこれまでの調査から講義いただきました。早水氏は水銀に関する水俣条約採択に至る経緯を講義いただきました。浪床氏は新聞記者として石牟礼道子さんとの出会い、そこから資料整理に至る経緯など講義いただきました。杉本氏は報道の立場から、Y氏事件が公になった経緯や環境省を取材経験などを講義いただきました。永野氏からは現場で働くヘルパーの経験から胎児性・小児性水俣病患者の福祉的課題などについて講義いただきました。山口弁護士からは水俣市中尾山の仏舎利塔問題について、建設に至る経緯を含め講義いただきました。
〇どの講義もご自身の経験や調査から得たことであるため、具体的であり、学生が将来悩むときに役に立つ話だったと思います。講師の方々の貴重な講義であったと自負しています。講師の皆様、ありがとうございました。
2025年度も秋学期(2025年9月25日(木)~2025年1月22日(木))に開講予定です。